九州梅雨入り!相当温位と雨
おはようございます♪
九州梅雨入り~!!!!
九州が梅雨に入ったなら隣の四国が梅雨に入るのも時間の問題ですよ!

<9時予想>
九州の梅雨入りの決めてとなったのが東シナ海にある低気圧と梅雨前線!
今日は四国でも、低気圧や前線の影響を受けて雲が多く、雨が降る時間帯があります!
ちなみに低気圧と前線は分離の過程を辿り、前線は東進して低気圧はほとんど停滞という形を取ります。
西に低気圧、東に高気圧ということで、南東から東の風が強めに吹きます!
中予や東予では1.0m、南予では2.0mの波高予想となっています!
波高や風向は南東なので、湾内などはまだ比較的穏やかですが、外海にでると荒れるので注意が必要です!
九州南部などでは、大雨が予想されていますが、今回は前線付近の暖かく湿った空気(暖湿流)が強いということで大雨が予想されています。
暖かく湿った空気?と言われてもあまりピンとこないと思いますが、相当温位という値で暖湿流の程度が分かります!
その相当温位図というのが

<3日9時 図は気象庁より引用>
これは1500m(850hPa)付近の天気図ですが、たくさんかかれている線は相当温位線と呼ばれるもので、一本が3kという値になっています。
この相当温位は湿度0%にした場合に地表の気温は何度かというものです。
水蒸気量が減るほど、気温は上がります!(水を撒くと湿度が上がり気温が下がる打ち水効果と逆の現象です。)
梅雨時に大雨になるかどうかの指標ともなる相当温位ですが、梅雨時期は大体340kを超えると大雨になる可能性があります(季節によって変わります)!
相当温位線を見てみると九州南部には345kの相当温位が侵入しています。
345k??
k=ケルビンです
273k=0℃です。
ということは345kを気温換算すると・・・
72℃!!
水蒸気が無いと仮定すると、72℃の空気が1500m付近に入っているということになります。
お風呂の湯気ではありませんが、これだけあついと上に上に向かう空気が生じることになります。
あつければあついほど上昇流は強い!
上空の空気が冷たいとさらに上昇流は強くなります!
まぁややこしいんですが、とにかく梅雨の雨の降り方は相当温位の高低が目安になります。
これからは「雨」の予想をたくさん見ることになりますが、いろいろな「雨」の降り方を感じながら梅雨を過ごすのも梅雨なりの楽しい過ごし方と言えますね~
それでは良い雨の一日を♪
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-雑誌&TV-
・[雑誌]2015年4月~2017年4月
レジャーフィッシング連載
「気象予報士たっぴーの釣り人のための気象学講座」
・[雑誌]2017年2月
レジャーフィッシング特集記事の執筆
「冬の釣行を快適に♪気象学講座」
・[TV]2017年3月30日
釣りビジョン「五畳半の狼」ゲスト出演
・[TV]2018年9月~
釣りビジョン「つりステ釣会議」お天気コーナー(たがっしーの釣天気)不定期出演
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三楽舎プロダクション・編「この実力講師・講演家200人情報源」
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※このブログの天気情報は気象庁が発表する天気予報や気象情報を解説しています
