風吹距離と風向から見た愛媛の波と風の関係
( ノ゚Д゚)おはようございます!
吹き荒れる風!!
初冬寒波が入っております。
初冬寒波の入口となった昨日の気圧の谷の通過時ですが
ド━(゚Д゚)━ン!!
ヽ(´Д`;)ノ
でした。
えぇ
バリバリ発雷してましたよ!
いや~これには理由があってですね!!
・・・m(_ _)m
気圧の谷を挟んで前面の南風と後面の西風が強く両者の風が収束して積乱雲発達です!
発雷地点は少なかったんですがよりによって伊予市で雷が連発するとは。
・・・今朝の3時の実況天気図ですが

<気象庁より引用>
西高東低の気圧配置となっていて北~西風が吹き荒れています!
ただ、等圧線が南北に走っているため風向が北西となっており、等圧線が西~北西から南東に走って西風が卓越した前のあられが降った時に比べると雨や雪雲が少なくなっています。
今日は強い冬型の気圧配置となるため雲が広がりやすく雨や雪の降る時間帯があり、山沿いでは降雪量の増えるところもあるので山間部の車の走行には注意が必要です。
そして季節一ヶ月先取りで日中は10℃に届かず、かなり寒~い1日になります。
今吹いている強風ですが、夕方以降は気圧の傾度が一時的に緩むので少し風は収まりますが明日になると再び強まるので注意が必要です。(風が弱まって再び強くなるまでの時間帯が特に雨や雪が降りやすくなります)
気象庁発表の天気予報では雪マークがついちゃったりしていますが、まぁ11月にこの雪だるまマークにおめにかかれるとは思っていませんでした!
それくらい11月にしては珍しい強い寒気が入っているということです。
話しは変わりますが、今日は最近マイブームな風吹距離についてちょっと話したいと思います(・∀・)
ちょっとマニアックですが・・・

<気象庁より引用>
風吹距離とは風が海上を吹き渡る距離ですが、東北の日本海側を見ると陸地に近いほど波高が高くなっていて1番高いところでは6mに達しています。
陸地から離れるほど少しずつ波高が低くなっていますが、まずは風向に注目です。
日本海北部では西~北風になっていますが、風が吹き渡る距離が長いところほど(風吹距離が長いほど)高波になっていますね~
反面、太平洋側では陸地から海に向かって風が吹いているので風が吹き渡る距離が陸地に近いほど短いため日本海側に比べると太平洋側沿岸の波高は半分以上低くなっています。
(釣りに行っていて向かい風の時と追い風の時の目の前の波の違いをイメージしたらわかりやすいかも)
これはスケールの大きな日本海や太平洋の話しですが、瀬戸内海や宇和海ではどうなのか!
宇和海の方が太平洋に面しているので風が強く波が高いというイメージがありますが
まずは今日の風向でもある北西風!

宇和海の方が風吹距離が長く季節風によって荒れた宇和海の典型的パターンです。
(八幡浜や三瓶は北西風でも佐田岬があるおかげで宇和海の中でそんなに高波になりませんがそれも風吹距離の関係)
ちなみに季節風の温度・湿度と海水温の関係から風吹距離が一定を超えてくるとその上空では雪雲が発生します。
暖かい宇和海ではこのくらいの風吹距離でも雪雲が発生することは珍しくありません!
この風向だと南予の方が波高が高いのも納得です。
しか~し!果たしてどの風向でもこうなのか?というと例外もあります。

西風!
風吹距離だけ見ると瀬戸内海の方が長いですね!
ちなみに前に西高東低になったときにあられやひょうを降らした風向でもあります。
宇和海は外海に面しているので瀬戸内海に比べて波が高いという先入観がありますが、実際海に行くと瀬戸内海の方が荒れ具合がひどい場合も結構あります。この風向だと太平洋からのうねりも入りにくいですし。
魔の西風ですよ!
ただ、同じ気圧配置でも地形の関係で宇和海では北西風が卓越して瀬戸内海では西風が卓越するということも珍しくないので一概にはいえまえんが。
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-雑誌&TV-
・[雑誌]2015年4月~2017年4月
レジャーフィッシング連載
「気象予報士たっぴーの釣り人のための気象学講座」
・[雑誌]2017年2月
レジャーフィッシング特集記事の執筆
「冬の釣行を快適に♪気象学講座」
・[TV]2017年3月30日
釣りビジョン「五畳半の狼」ゲスト出演
・[TV]2018年9月~
釣りビジョン「つりステ釣会議」お天気コーナー(たがっしーの釣天気)不定期出演
・[書籍]2019年5月18日発売
三楽舎プロダクション・編「この実力講師・講演家200人情報源」
掲載。
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