下層寒気と上層寒気
おはようございます♪


上空5000m付近に-30℃以下の寒気が入っているため北陸から九州にかけて大気が不安定な状況になっているためあちらこちらで雪雲が発達していますが、伊予市でも発雷したり強いみぞれが降ったりしました。
毎日のように
光っては
ド━(゚Д゚)━ン!!
と雷鳴が鳴り響いています。
この不安定な状態による降水は朝までとなりますが、これから再び西高東低の気圧配置が強まるので雲が多い状態は持続して山沿いを中心に雪の降りやすい天気になります。
現在はちょっと落ち着いている風もこれから再び強まるので注意が必要です!
釣りには厳しい波風が続いていて、今日も白波・強風の釣りが余儀なくされますが気圧の傾きが少し小さくなる明日からはちょっとマシになります。(西風卓越場に変わりはありませんが)
ところで上空に強い寒気が入るとなぜ大気が不安定になるのかΣ(゚д゚;)ですが
冷たい空気=重たい
暖かい空気=軽い
ということで、雪だるまを想像してみると分かりやすいんですが、上半身が重たい雪だるまなんて一瞬で潰れてしまいますヽ(´Д`;)ノ
この雪だるまがつぶれる瞬間に発達した雪雲が発生するわけです。
雪だるまがつぶれたので、新しく作り直そう!( ̄- ̄)ゞ
と作りなおしても、雪だるまをつくるのが下手くそなので再び上半身が大きいものを作ってしまうのです。
何度か作るうちに上達して正常な雪だるまが作れるようになります。
何事も積み重ねで上達ですよ!ははーん( ̄ー ̄)
・・・話しがそれましたが
寒気には下層寒気(上空1500mくらいまで)が強い場合と上層寒気(上空5000mくらい)が強い場合がありますが、ここ愛媛の沿岸部では
下層寒気が強い場合=雲が多く降水が少ない
上層寒気が強い場合=晴れ間も多いが降るときは激しめに降る
という特徴があります。
下層寒気が強いということは相対的に上層の寒気が弱いということになるので、雲の発達も寒気上端の上空2000~3000mくらいまでとなりますが、この場合は降水になるほど雪粒は成長していませんが上昇流は継続しているのでかなとこ雲のように雲は水平方向に広がりをみせます。
降水に至らない=雲がなかなか減らない(雲は雨や雪の集合体)
というわけで雲が多くなります。
最終的には乾燥した空気によって消滅するか山地で強制的に上昇させられて降水するかの運命となります。
反対に上層寒気が強いと、雲の発達は上空5000mを超えることになり雪粒や氷粒もそれ相応に成長することになります。
成長した雪粒たちは上昇流に耐え切れなくなり落下することになりますが、5000mにまで発達する上昇流に勝るほどの成長した雪や雨が落ちることになるので激しい降水となり雲はすぐに無くなってしまいます。
下降流が落ち着いたら再び上昇流がはじまり雲が作られるというサイクルとなるので降水と晴れを繰り返すことになります。
(現実には風上の雪雲が次々流れ込むので降水が持続することもしばしばですが)
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-雑誌&TV-
・[雑誌]2015年4月~2017年4月
レジャーフィッシング連載
「気象予報士たっぴーの釣り人のための気象学講座」
・[雑誌]2017年2月
レジャーフィッシング特集記事の執筆
「冬の釣行を快適に♪気象学講座」
・[TV]2017年3月30日
釣りビジョン「五畳半の狼」ゲスト出演
・[TV]2018年9月~
釣りビジョン「つりステ釣会議」お天気コーナー(たがっしーの釣天気)不定期出演
・[書籍]2019年5月18日発売
三楽舎プロダクション・編「この実力講師・講演家200人情報源」
掲載。
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