海陸風と山谷風
おはようございます(*"・∀・)ノ――◎゙オハヨーヨッ

<気象庁より引用>
今朝、3時の天気図ですが、愛媛県は高気圧に覆われて今日も快晴となっています(*´∀`*)
今日も1日晴れますが、午後からは南からの暖かく湿った空気が入り始めるので少しづつ雲が増えてきます。
雨の心配は全くありません(・∀・)
気温は昨日同様30℃前後まで上がり暑くなります(;´Д`A
波風は午前中を中心に穏やかですが、午後からは少し南風が強まるので特に佐田岬のように南が開けている場所は釣りに気になるくらい吹きそうです。
最近またよく出てくる海風ちゃんですが、快晴で穏やかな日ほど明瞭に現れるという特徴があります
標高32.2mの松山の観測所の昨日のアメダスのデータです

気象庁より引用
昨日の松山のアメダスですが、海風が吹き始めた時間が9時で14時にかけて風速が強まりそれ以降次第に弱まり19時に陸風に変わるという教科書通りの風の推移です。
ちなみに松山のアメダス観測所から海までは5kmくらいありますが、海風がここまで入りこんでいるということになります
気温が28℃になっていることに、着目してください。
そして山間部では海陸風ではなく山谷風が卓越します。
谷風が日中、麓から山頂に向かって吹き上げる風で山風が夜間山頂から麓に吹き降ろす風です。
標高522mの久万の昨日のアメダスのデータです

地形的に山風が入りにくい観測所なので夜間の山風は吹いていませんが、8時くらいから谷風が始まり14~15時くらいに最も風が強まりその後弱まっています。
ここまでは海陸風と大きく変わりませんが、気温に着目すると13時に29℃まで達しています。
標高差が約500mある松山と久万ですが、標高が高い久万の方が気温が高い!!!!!
乾燥しているので、気温減率も6℃/kmは超えていると思うので、最低でも2~3℃久万の方が低いはずなんですが久万の方が高くなっています
これは風上側の状態の違いによります
松山では冷たい海側からの風になるため気温の上昇が防げますが、久万では麓の暑い空気が上がってくるのに加え上下方向の断熱昇温で気温減率が小さくなり標高500mのところでも気温が高い状態となっています
反対に夜間は山頂付近の冷たい空気が降りてくるので極端に冷え昼夜の気温差が大きくなります
夏に
「涼みに山に来たぜ!!」
と言って行ってみても日中はそんなに涼しくなかった(;゚Д゚)!ということって結構あると思います。
ただ、周囲に川があるような山間部では夏でも川の水温がかなり低いため涼しく感じます♪
これから真夏にかけて貴重な海風ですが、真冬は反対に気温より海の温度の方が高いので、海風が入る沿岸部の方が内陸より気温があがります♪
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-雑誌&TV-
・[雑誌]2015年4月~2017年4月
レジャーフィッシング連載
「気象予報士たっぴーの釣り人のための気象学講座」
・[雑誌]2017年2月
レジャーフィッシング特集記事の執筆
「冬の釣行を快適に♪気象学講座」
・[TV]2017年3月30日
釣りビジョン「五畳半の狼」ゲスト出演
・[TV]2018年9月~
釣りビジョン「つりステ釣会議」お天気コーナー(たがっしーの釣天気)不定期出演
・[書籍]2019年5月18日発売
三楽舎プロダクション・編「この実力講師・講演家200人情報源」
掲載。
ホームページ:http://windsnow1221.com/
お問い合わせ先:info@windsnow1221.com
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