潮位について。潮位偏差と天文潮位
おはようございます♪

<9時予想>
愛媛県は太平洋にある低気圧と日本海にある低気圧に挟まれ高圧部になっています
低気圧の猛攻の中でかろうじて晴れています!!
今日もこのギリギリ高圧部のおかげで雲は多いものの天気の崩れは大丈夫そうです!!!!!
そして弱風帯におおわれ穏やか!!
日中は少し海風が吹きますが、釣りには問題ないくらいです。
ただ、宇和海では波向が南南東で周期が8秒なので、宇和海沖は完全な凪にはなりません!!
宇和海沖は1.0m波高予想ですが、波の高さは高い波から3分の1を平均化して算出される数字なので、1.0mを超える波がくることもあります。
沿岸で釣りをする分には問題無しですね~
ただ、午後の満潮から引き潮(約-50cm/h)夜の干潮から満潮(50cm/h)は相変わらず潮位差が大きく潮がガンガン流れます!!
愛媛では高潮の注意報が発令されていませんが、隣県では発令されているところがあります。
ちなみに松山では潮位220cmが高潮注意報の基準となっています。
(潮汐表を使用する場合は標高をプラスするので松山では174.9cmを足した数字が潮汐表のデータになります)
なので松山は394cmの潮位を超えたら高潮注意報基準になります!
おとといに予想されていた潮位は366cmなので、注意報には30cm及ばない!!
なぜ高潮注意報が発令されていたの?
という感じですが、理由は予想されている潮位と実際の潮位では異なる場合が多くなっています。
潮汐表で予想されている潮位は天文潮位と言います。
これは過去の潮位データや月の状況で決まっているものですが
実際は風向・海水温、気圧差などで予想されている潮位とは異なる場合がほとんどです!
この潮汐表で予想されている潮位と実際の潮位の差を潮位偏差と呼ばれる数値で表します

これがおとといの潮汐表ですが、オレンジ線が天文潮位でブルー線が実際の潮位です
あんまり変化が無さそうですが、潮位偏差図を見てみると

平均的に5~10cmは潮位が高くなっています!
15時の干潮時にプラス7cmの潮位
22時過ぎの満潮時にプラス3cmの潮位
この時間帯は潮位表に比べて潮位差が4cm少なかったので、本来の潮流よりはちょっとだけ潮が緩やかだったということになります。笑
ちなみに潮位偏差は毎日起こります!
場合によっては30cmくらい潮位が上がるかもしれないということで高潮注意報が発令されていました!
ちなみに気圧が1hPa減ると潮位が1cm増えるとされるので、強い低気圧や台風がきたら30cmの潮位上昇などあっという間です!
強い風が陸に吹いたり、波が押し寄せても潮位は上がります!
ちなみに明日の満潮は361cmが予想されています。
場合によっては潮位偏差がプラスになるかもしれません!
それではまた明日!!
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